腕時計の時刻が実際とずれていて、合わせ方がわからないこともあるでしょう。正しい操作の仕方を覚えれば、時刻がずれたときの修正方法がわかります。ただし間違った操作をすると、腕時計が壊れる可能性もあるため、注意点も覚えなければなりません。今回は腕時計の時刻のずれで悩む方へ、合わせ方を解説します。これを読めば正しい操作方法で、時刻の修正ができるようになります。
腕時計の時刻の合わせ方
腕時計の時刻を合わせるには、正しい手順に従わなければなりません。時刻だけでなく、うるう秒の対応や、カレンダーの合わせ方も覚えると便利です。時刻の合わせ方について、以下を見ていきましょう。
基本的な時刻の合わせ方
腕時計の時刻を合わせるなら、まずは12時の位置に秒針を止めましょう。秒針のない時計の場合、メーカーに相談してください。時刻合わせの際は、最初にりゅうずを回し、針を合わせます。時報と同じタイミングでりゅうずを押し込めば完了です。以上からりゅうずを使って針を合わせれば、腕時計の時刻を実際のものへ合わせられます。
時刻の合わせ方はクオーツ時計と機械式時計で違います。クオーツ時計の場合、分針を実際の時刻より5分程度進めたあと、逆へ戻す形で時刻を合わせられるしくみです。機械式時計なら分針を5～10分手前に定めてから、ゆっくり進める形で時刻を合わせましょう。
またネジロックタイプの腕時計は、時報と同時にりゅうずを押し込む際に、特殊なやり方をします。りゅうずを押しつけつつ、右に止まるところまでねじ込み、時刻を合わせる形です。腕時計の形式によって、正しい時刻の合わせ方を実践してください。
うるう秒の対応
時刻にはうるう秒もあり、それに合わせた対応も必要です。地球の自転の影響で、腕時計と実際の時刻に誤差が生じます。その誤差を直すために、うるう秒が設定されるのです。仮に修正をしなければ、腕時計の時刻は標準時間より1秒進みます。
うるう秒は1月1日の設定が原則である一方、7月7日に設定される場合もあります。一方でうるう秒が行われない年もあるのです。インターネットや新聞などでうるう秒の有無を調べておきましょう。うるう秒があるときは、適切なタイミングで腕時計の時刻を合わせてください。
カレンダーも合わせておこう
時刻だけでなくカレンダーも合わせておきましょう。以下の手順を参考に、カレンダー合わせを実践してください。
- 1段目までりゅうずを引き出す
- 右方向へりゅうずを回し、現時点の日付に合わせる
- りゅうずを0段目まで押し込む
日付の修正は、1か月の日数が31日に満たない月で必要です。この場合は翌月1日に、腕時計の日付表示を「1日」に合わせなければなりません。腕時計の日付のずれが生じないように、カレンダー合わせも重要です。
腕時計の時刻を合わせるときの注意点
腕時計の時刻を合わせるとき、やってはいけないことがあります。守らないと腕時計が故障してしまうかもしれません。ここでは2つの注意点を以下で解説します。
時間帯によっては操作禁止
腕時計は時間調整のため、操作禁止の時間帯があります。日付変更にいたる時間帯があるので、そのときは人の手で操作しないでください。
多くの腕時計は、前日20時から翌日4時にかけて、日付の切り替えをしています。切り替えモードに入っているときに、人の手でりゅうずを引いてはいけません。日付切り替えに関する装置が、大きな負担を受けるからです。人の手でいじったことにより、装置が故障するおそれもあります。腕時計の故障を避けるには、日付の切り替わる時間帯に操作しないでください。
時計の針は逆回ししない
時計の針の逆回しは、故障の原因になるのでやめましょう。ほとんどの腕時計の針は、逆回転を想定した設計ではありません。逆方向へ力を加えると、ゼンマイに大きな負担がかかります。その結果としてゼンマイが壊れると、腕時計が正常に作動しなくなるのです。時刻合わせで針を回しすぎた場合、無理に後ろへ戻してはいけません。もう一度時計回りに針を回し、正しい時刻へ合わせてください。
まとめ
腕時計を使っていると、時刻が実際とずれていることがあります。正確な時刻を把握するためにも、時刻合わせを覚えておきましょう。場合によってはうるう秒への対応や、カレンダー合わせも必要です。時刻や日付を正確に合わせられるように、調整方法を覚えておきましょう。ただし針の逆回しのように、本体へ負荷のかかる行為は避けてください。間違った方法を行うと、腕時計の故障の原因です。注意点を守りながら、正しい方法で時刻を合わせましょう。
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